出戻り転職はアリかナシか

転職の際、一度退職した会社に再び入社する事を「出戻り転職」と言います。
元々働いていた会社に戻るとなると、歓迎されるのか、あまりよく思われないのか周囲の反応が気になるところです。
そこで今回は、出戻り転職に関するメリット・デメリットや知っておきたい心構えをお教えします。
そもそも何故出戻り転職するのか
出戻り転職する理由として、大きく分けて2つのパターンがあります。
- 転職先で実績や経験を積み、前の会社にヘッドハンティングされる
- 転職先で上手くいかず、自ら元の会社に戻る
前者は転職前と比べて年収は大幅に上がり、重要な役職を任されることが多いです。
しかし、このパターンは非常に稀で、ほとんどありません。
後者は、転職先の職場や上司と合わなかったり、成果を出せなかったりと、転職に失敗し元の会社に戻りたいと自らお願いするケースです。
この場合は年収や役職は転職前と変わらないか、下がる事があります。
出戻り転職のメリットとデメリット
メリット
業務内容を把握しているため、新たに人を雇って一から教えるよりも良い。
他社のノウハウや技術を取り入れられる。
他社での実績を引っ提げて出戻りした場合、収入が増えたり、役職が上がることが期待できる。
会社で働いていた経験があるので、職場に馴染めない等のリスクが少ない。
デメリット
- 職場の同僚から歓迎されないことがある。
- 個人的な理由で出戻りをする場合、年収や役職が下がる場合がある。
- 勤続年数が評価項目になっている企業は、離職せずに在籍した他の社員が優遇されることが多い。
出戻りを成功させるテクニック
出戻りして、転職前と変わらずに気兼ねなく働くには、どのようにしたら良いでしょうか。
出戻り転職の流れに沿って、使えるテクニックをお教えいたします。
期間を空ける
転職先から離職して、すぐに出戻りするのはあまりおすすめできません。
というのも、同僚に職場を去られると、その周囲の人間には少なからず迷惑が掛かります。
その事情を無視して期間を空けずに復職することは、あまりにも虫が良すぎます。
会社側も認めるはずがありません。
離職してから最低でも1年程度の期間があり、会社側に「やはり必要な人材だ」といった認識があれば、出戻りできる確率は非常に高いと言えます。
現在でもつながりのある元上司や同僚に相談してみる
まず初めに、在職時に懇意にしていただいた元上司や同僚に連絡し、出戻りについて相談してみるのが近道でしょう。
そのためには、転職後も頻繁に会っていて、会社に関する情報を持っているのが理想的です。
次に、人事権を持つ役員等の担当者に取りつないでもらうことが、出戻りの最短ルートになります。
出戻りは一般的な転職として請けいられにくいため、人事の裁量を持つ方に話をつないでもらうのが重要です。
面接時に出戻りしたい理由を伝え、現在の会社で上げた実績や得たスキルをアピールしましょう。
会社側とすれば、ルートは違うが、採用活動には変わりないため、採用するにふさわしい人材かきちんと吟味してくれます。